収益性、信頼性を最大限実現した太陽光発電所を作るために | 理想収支立案編-損害保険費用

テクニカルインフォ
2017年09月26日

太陽光発電所の建設に伴い、損害保険費用についても考慮が必要になります。

元々、太陽光発電所に使用される太陽光モジュール、パワーコンディショナーなど
には一般的にメーカー保証がついています。

これはメーカーによってさまざまですが、概ね、
最低でも10年間は一定以上太陽光モジュールが発電することを、
またパワーコンディショナーが一定の能力以上を維持する事を約束し、
万が一発電が低下した場合は無償交換など対応するもので、
追加費用を支払えば、更にその期間を延長できるメーカーもあります。

しかし、メーカー保証でカバーできないトラブルが
発生する事も懸念されますので、これに対応するのが損害保険です。

それでは実際にどのような保険を契約すれば良いかとなりますが、
一般的には「火災保険」を契約することによって、
火災、落雷、台風、降雪、落下物、飛来物による損害が補償されます。
補償額は契約により異なりますが、対象内の損害であれば
修理や修繕、新規購入などの高額な補償も対応可能です。

しかし太陽光発電所におけるリスクはこれだけではありません。
万が一のリスクをカバーするためには、火災保険以外の保険も検討する必要があるでしょう。

代表的なものでは「動産保険」があります。
これは、火災保険ではカバーできない広範囲なリスクを補償可能です。
補償対象としましては、火災保険の対象でもある火災、台風、雹などによる被害、
飛来物落下による損傷の他に、ガス漏洩・電気漏電による爆発、
更には、イタズラ、盗難、破損、組立て、運送中の事故などにも対応しています。

火災保険と重複する部分もありますが、動産保険は
電気的・機械的事故の補償がある事が大きく異なっています。
太陽光モジュール・接続箱・パワーコンディショナー等の機器故障が
太陽光発電所における主な故障原因である事を考えると、
検討しておきたい保険と言えるでしょう。
また動産保険は「不測かつ突発的な事故」という想定外のリスクについて、
広い範囲で補償しています。

このような意味で動産保険は、火災保険に
さらに補償範囲をプラスαするという性格の保険であると言えます。

なお上記の保険に加え、「賠償責任保険」も検討すべき内容です。
これは施設等の安全性維持や管理不備、施設の構造上の欠陥などが原因に
なって引き起こされた事故による損害を補償できます。

太陽光発電所に必要な保険の費用については、
保険会社、補償内容に応じて保険料率も異なりますので、
複数社から提案や見積りを取る事が望ましいでしょう。

メーカー保証だけでなく、優れた保険を活用していく事で、
長期的な安定した売電収益を獲得しましょう。

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